悩みにお答えします

虫歯って母子感染するって聞いて、子供の歯のことが心配です。
なんとなく歯の具合が変！でも歯医者は痛そうだし行くのがおっくう。
歯の色が気になる、きれいな白い歯になりたい。
口臭が気になる、心おきなく色んな人と楽しく話したい。
最近、時々歯がしみる。虫歯になりかけかな？
虫歯がたくさんできてしまい、なんとなく歯医者に行きづらい。それに治療費も気になる。
虫歯があるけど、できれば抜かずに自分の歯を残したい。
以前歯医者に通っていたけど途中でやめてしまい、気になっている。

・ 虫歯って母子感染するって聞いて、子供の歯のことが心配です。
〜確かに虫歯は母子感染することがあります。虫歯の原因となる"ミュータンス菌"は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には無く、周囲の大人（主に母親）から感染すると考えられています。

特に大切なのが生後１９〜３３ヶ月です。"ミュータンス菌"は歯の上でしか生きられないので、歯がはえる前の赤ちゃんの口の中にはいません。歯がはえ始めてからのこの時期に、周囲の大人からスプーンなどの口移しで菌が感染すると思われます。

人それぞれ性格が違うように、口の中にどんな種類の菌が住んでいるかは人によって皆違います（無菌の人はいません）。それがだいたい生後３３ヶ月までで決定し、それ以後新しい菌が入ってきても、すでに"菌の住み分け"ができあがっていて受け入れられません。

お子様が一生虫歯と縁のない人生を送るか、それとも生涯虫歯とつきあって行くか？幼児期のケアーと周囲の大人、特に母親の口の中の状態が大切です。是非妊娠前に、すでに妊娠中の方は安定期に検査して、適切なケアーをなさることをお勧めします。
・ なんとなく歯の具合が変！でも歯医者は痛そうだし行くのがおっくう。
〜どこがどのように変なのかにもよりますが、たとえば歯周炎の場合ですと、歯ミガキの時に血がついたり、歯グキがムズムズしたり歯が浮くような感じがしたら要注意ですし、さらにひどくなると歯がグラついてきます。ここまでくると元どうりにできない場合が多いのです。「無くさなくてよい歯を無くさない」ために、１日でも早く治療を受けてください。

また、歯医者というと"痛い"というイメージがあるかと思いますが、当院では３Ｍｉｘ−ＭＰ法（スリーミックス・エムピー）という治療法も行っています。分りやすく言うと「虫歯に薬をぬって菌を殺し、体の治癒力で修復する」方法です。

ほとんど削らないので痛くないし、虫歯菌が神経の中にまで入り込んだ状態でも、この方法で治せる場合がけっこうあります。また、当院では麻酔注射をする時は、歯グキに綿棒で麻酔を塗ってから行うので、心配なさるような痛みは無いですよ。
・ 歯の色が気になる、きれいな白い歯になりたい。
〜輝くような笑顔から美しい白い歯が見えたら素敵ですよね。ただ、皮膚が色白の人が居ればそうでない人も居るように、歯の色も生まれつきのものがあります。

歯自体の色は、表面のエナメル質ではなく内部の象牙質が透けて見えているのです。エナメル質の透明度が高い人は黄色っぽく見えますし、透明度の低い人は白っぽく見えます。

お肌に美白をするように、歯も美しく白い色にしていくことができます。どうも歯の色が気になるという方やもっと白い歯にしたいという方には、見違えるほどの白さにできるホワイトニング。茶渋やコーヒー、タバコでの着色には"クリーニング"など、その人その人にあった言わば「歯のエステ」です。よかったら、参考に"歯もオシャレに♪"のコーナーを見てみて下さい。
・ 口臭が気になる、心おきなく色んな人と楽しく話したい。
〜人と話す時に、「口臭があるのでは？」「相手が不快に感じているんじゃないか？」と心配するのは辛いことですよね。でも原因をしっかりとつかんで、その人に合った適切なケアーをすれば、ちゃんと治せます。

口臭の難しいところは、"自分ではわかりにくい"ところだと思います。たとえばニンニクを食べた時、自分では周りの人が感じるほどにはわからないものです。当院では口臭測定器で測定しますので、他の人達と比べてどうかということも"客観的な数値"で判断することができます。

また口臭の原因については色々あり、現在ではその８割以上が口の中だと考えられています。ただ、１日に何度も歯ミガキをしたり、舌の表面をくり返しこすって舌のアカと言われる"舌苔（ぜったい）"をそぎ落としても、必ずしも効果があるとは言えません。その人その人によって歯や歯グキの状態はそれぞれ違いますから。

自動車を安全・快適に走らせるために定期点検をするように、虫歯や歯周病のためだけでなく、"口臭をシャットアウト！"するためにも、歯科医院での定期検診をお勧めします。
・ 最近、時々歯がしみる。虫歯になりかけかな？
〜冷たいドリンクを飲んだ時に"しみる感じ"があったり、歯ミガキの時にチクチクするようですと「象牙質知覚過敏症」が考えられます。原因としては、歯周病などで歯の根元が露出していたり、歯の境目部分の表面がすり減っていることが考えられます。

また、虫歯の症状として冷たいものがしみることがありますし、熱いお茶などがしみるようですと、虫歯が進行して神経にまで及んでいることが考えられます。本当の原因が、しみると感じる歯とは別の歯であることもあるので、早めに検査・診療を受けられることをお勧めします。
・ 虫歯がたくさんできてしまい、なんとなく歯医者に行きづらい。それに治療費も気になる。
〜本当は、少しでも歯や歯グキが変だと思ったらすぐに治療を受けて欲しいのですが、誰も好きこのんで虫歯を作ったりはしないと思います。仕事や用事があって時間がとれず、いつの間にか月日が・・・・・という方はけっこう多いのではないでしょうか。

当院にも「ついつい、"そのうち"で虫歯がいっぱいできちゃった方」がけっこう通院されています。来院されても、いきなり「なんでこんなになるまで放っておいたんですか？」などと言いませんし、きちんと治療するためにもまず"正直な気持ち"を聞かせていただきたいのです。治療というものは歯科医師が１人で決めるものではなく、患者さんに本当のことを理解していただきながら、一緒になって作り上げて行くものだと思っています。

治療費についても、現在の患者さんの状態をきちんとお話した上で、より優先順位の高いものから一つ・一つ治していくということも可能です。早く治療をはじめられて、１日も早くスッキリなさることをお勧めします。
・ 虫歯があるけど、できれば抜かずに自分の歯を残したい。
〜「できることなら自分の歯でいたい、抜きたくない」。当然の願いだと思います。以前に比べると、現在ではかなり症状が進んだ虫歯でも抜かずに治療できるようになりました。

たとえば当院でも行っている３Ｍiｘ−ＭＰ法（スリーミックス・エムピー）という治療法ですと、通常だと抜かないといけないような病巣の大きな虫歯でも、抜かないで治せる場合がありますし、虫歯菌が神経にまで及んでしまって、以前だったら取っていた神経を取らずにすむ時もあります。ただ、その場合でもやはり"少しでも早めに"来院していただくことがポイントです。ご自分で「けっこう悪くなってるかもなあ・・・」と感じているのでしたら、１日も早く歯医者に行って下さい。間にあう内に・・・・・・。
・ 以前歯医者に通っていたけど途中でやめてしまい、気になっている。
〜治療を中断されたのには、色んな理由があると思います。仕事が忙しくなって・・・、移転で・・・、歯医者とのコミュニケーションがうまくとれなくて・・・、痛みがなくなったからとりあえずいいか、などなど。

たとえ痛みがなくなっても、"治っていない"のですから症状が進行していることは十分考えられます。たとえば、神経を取ると痛みはなくなりますが、治療が不十分だと細菌が内部に入り込んで化膿したり、ひどいと顎の骨まで達して腐り始めることもあります。また、歯を抜いてそのままにしておきますと、隣の歯が傾いてきたり反対側の歯が伸びたりして、歯や歯茎・顎のかみ合わせに悪影響をおよぼします。

本当は、通院されていた歯医者で最後まで治療するのが一番良いのです。ただ、仕事の関係や移転、あるいは歯医者とのコミュニケーションなどで別の歯医者で治療を再開される方もいるようですし、実際当院にもそういう患者さんがいらっしゃいます。大切なのは、おいしいものをおいしく食べられ食事を楽しめるようになること、日常生活に不自由を感じなくてすむようになることです。患者さんとしてはいろいろ大変なこともあると思いますが、患者さんと一緒にそこまでたどり着きたいのが歯医者の本音です。